めまいが治らない人必見!専門医が教える「治りにくい人あるある4選」と対処法
「めまいが長引いてなかなか治らない…」と悩んでいませんか? 東海大学耳鼻咽喉科の五島史行医師(Dr.五島)が、1万5千人以上のめまい患者さんを診てきた経験から、**「めまいが治りにくい人に共通する4つの特徴(あるある)」**とその対処法を解説します。
ご自身に当てはまるものがないか、ぜひチェックしてみてください。
あるある①:安静にし過ぎること
めまいが治りにくい人の特徴として最も多いのが、めまいが怖くてじっとし過ぎてしまうことです。動くと倒れてしまうのではないかという恐怖から、家から一歩も出なかったり、首を動かさなくなったりする方が患者さんの8割以上を占めます。
なぜ安静にしすぎるとダメなの?
私たちの体には、悪くなったバランス神経の機能を脳の別の部分で補う**「代償(だいしょう)」という機能が備わっています。しかし、この代償機能は体を動かすことによってのみ働きます**。そのため、じっと寝ているだけでは代償機能が働かず、いつまでもめまいが治りにくい状態になってしまうのです。
対処法:少しでも体を動かそう!
めまいが激しい瞬間は安静にする必要がありますが、症状が落ち着いてきたら積極的に動くことが一番の治療になります。 激しい運動である必要はありません。
- 家の中を10分ほど歩く
- 座ったまま首を振る
- 簡単な家事をする
- 気分が良ければ家の周りを散歩する
動かないと逆にめまいが起きやすくなるため、少しの症状なら積極的に体を動かしましょう。
あるある②:薬に過剰反応すること
薬に対して、**「完全に頼りすぎる(依存)」か、または「極端に嫌がる(完全拒否)」**という両極端な反応を示す方も、治りにくい傾向にあります。
- 完全に頼りすぎる人:「この薬さえ飲んでいれば治る」と思い込み、長期間薬をやめられなくなってしまいます。
- **極端に嫌がる人:**副作用などを恐れて一切の薬を拒否します。薬を飲めばすぐに良くなる症状であっても、治療の選択肢を自ら狭めてしまっています。
対処法:薬との正しい付き合い方を考えよう
薬はあくまで治療の手段の一つです。薬に対する過度な不安をなくし、柔軟に取り入れましょう。最近の薬は副作用もかなり軽減されています。薬を使うことで短期間で症状を改善できるメリットもあります。
また、薬だけに頼るのではなく、めまいリハビリテーション、十分な睡眠、ストレスへの対処など、薬以外の治療法も組み合わせて進めることが大切です。
あるある③:自己診断すること
インターネットで簡単に情報を得られる現代だからこそ増えているのが、自己診断です。ネット上の情報から「自分はこの病気だ」と思い込んでしまうケースです。
自己診断の危険性
人間には、自分にとって都合の良い情報だけを集めてしまう「情報バイアス」があります。間違った自己診断のもと、ご自身の症状(病名や左右どちらの耳が悪いかなど)に合わないリハビリやサプリメントを試しても、効果がないばかりか、逆に症状を悪化させてしまう危険性があります。
対処法:情報はあくまで参考、診断は専門医へ
インターネットの情報はあくまで参考に留め、過度に左右されないようにしましょう。特に、特定の商品販促や匿名の情報には注意が必要です。正しい診断と治療方針の決定は、多くの経験を持つ専門医に任せることが、改善への最短ルートです。
あるある④:受診先を変えないこと
何ヶ月も同じ病院に通っているのに、症状に全く変化がない、または新しい治療の提案がないにも関わらず、受診先を変えないことも治りを遅くする原因になります。めまいの診療は非常に専門性が高いため、どの先生でも解決できるとは限りません。
受診先変更を検討する目安
- めまいの詳しい問診をしてくれない
- 目の動き(眼振)を診てくれない
- 新しいめまいの病名(前庭性片頭痛、PPPDなど)を知らない
- 薬の効果がないのに、同じ薬がずっと処方される
- 「自律神経やストレスのせい」で片付けられてしまう
対処法:めまいの専門医を受診しよう
上記に当てはまり、3ヶ月ほど経っても改善が見られない場合は、受診先の変更を検討してみましょう。
おすすめの受診先
- 日本めまい平衡医学会認定の「めまい相談医」
- 「めまい外来」を掲げているクリニックや大学病院
近くに専門施設がない場合でも、一度遠方の専門外来でしっかりとした「診断」をつけてもらい、その後の治療継続は近くのクリニックで行うといった連携も可能です。
まとめ:習慣・行動を見つめ直して改善へ!
いかがでしたか?当てはまるものはありましたでしょうか。 なかなかめまいが治らない時は、一つの方法や考え方にこだわらず、日々の習慣や行動を変えてみることが大切です。
きちんと正しい診断を受け、適切な治療を行えば、あなたのめまいも治るかもしれません。治療を諦めず、色々な可能性にチャレンジしてみてください。








